7" Fever

Ry_promo 10月31日、急遽決まったという、三鷹のバイユーゲイトのDJ会に参加してきました。題して「シングルを愉しむ宴」。バチュラー・パーティではありません。7"、いわゆるドーナツ盤、シングル盤のみを回す催しです。LPやCDと一味、いや二味も異なる7"の音圧を愉しんできました。主催のMキさん、DJの大御所Y名さん、そしてAベ兄君にブルース・シングル・オンリーの方など、それぞれの選曲の妙を味あわせていただきました。

第二部に突入する頃には帰宅しなくてはいけない時間になり、後ろ髪引かれる思いで会場を出ました。みんな近所でいーなー。会場の三鷹と自宅の川崎、まるでニューオーリンズとバトンルージュのような距離感(そんなこたないが)で・・・・・。

というわけで第一部のみの参加でしたが、俺の7"リストは以下のような内容。

  1. Push Push / Austin Taylor (Laurie 3067)
  2. Rock-In Robin / Bobby Day (Class 229)
  3. Linda Lu / Ray Sharpe (Jamie 1128)
  4. Untouchable / Johnny Watson (Arvee 5016)
  5. Radio Spots for Ry Cooder  (Reprise PRO436)
  6. Is A Blue Bird Blue / Dan Penn (MGM13415)
  7. Let It All Hang Out / Lonnie Brooks (Chess 2028)
  8. Mercy, Mercy, Mercy / The Buckinghams (Columbia 44182)
  9. False Advertising pt.1 / Roy Hightower (Number One 7777)
  10. Time Has Brought About A Change / Willie Hightower (Fame1474)

次回が待ち遠しい「シングルを愉しむ宴」でありました。

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Good-Bye 2008

Dan_penn_45 昨夜はBirdsong Cafeで忘年DJ会。K氏からワイン2本の差し入れがあり、いやー飲んだ飲んだ。新井崇嗣、小尾隆の両DJ、ご来店された皆様、ありがとうございました。備忘録としてプレイ・リストなんぞを。概ね7インチ、LP少し。順番は覚えてませんが・・・・。

1st Set  Blues, Blues, Blues !

  • (They Call It) Stormy Monday / Lou Rawls (Capitol) LP
  • If It Ain't Me / Jimmy Rogers (Chess1643)
  • Broke And Lonely / Johnny Guitar Watson (King5579)
  • Hide Away / Freddy King (Federal12401)
  • It Takes Time / Otis Rush (Cobra5027)
  • Kitty O / Johnny Little John (Margaret)
  • I'm The Fixer / Willie Mabon (USA741)
  • Nobody But You / Little Walter (Checker859)
  • So Many Roads, So Many Trains / Otis Rush (Chess1751)
  • Let It All Hang Out / Lonnie Brooks (Chess2028)
  • Standing At The Crossroads / Elmore James (Flair1057 Re)
  • You're Tuff Enough / Junior Wells (Blue Rock4052)
  • Stormy Monday Blues / Bobby Bland (Duke355)
  • Don't Touch Me / Johnny Guitar Watson (Black Diamond 4503)
  • The Eagle Is Back / Johnny Guitar Watson (Black Diamond 4503)
  • If You Talk In Your Sleep / Little Milton (Stax238)

2nd Set Dan Penn Special

  • Sweet Inspiration / The Sweet Inspirations (Atlantic2476)
  • You Left The Water Running / Maurice & Mac (Checker1197)
  • The Dark End Of The Street / James Carr (Goldwax317)
  • Nine Pound Steel / Joe Simon (Sound Stage 7 2589)
  • Do Right Woman-Do Right Man / Aretha Franklin (Atlantic2386)
  • I'm Living Good / The Ovations (Goldwax117)
  • I'm Your Puppet / Dan Penn (MGM13415)
  • Is A Blue Bird Blue / Dan Penn (MGM13415)
  • Take Me Just As I Am / Spencer Wiggins (Vivid) LP
  • I Met Her In Church / Tony Borders (True Sound) LP
  • Rainbow Road / Arthur Alexander (Warner Bros.) LP
  • Woman Left Lonely / Irma Thomas (RCS) LP

俺も1曲かけたけど、異様にLittle Milton度の高い夜だったような。ロック・バーでのひとときなれど、まっ黒な音に包まれた2008年の締めくくり。こと音楽の嗜好に関してはオバマの主張には迎合できそうにない。昨夜のメンツが選曲で体現したのはWe Can't Change ! Yes, We Can't ! はっはっはだわいな。

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Travis Wammack

Travis45 このシングルは今年のNew Orleans旅行で入手したもの。$4なり。もちろんTravis Wammackというミシシッピ出身のSwamp Rockerは以前から好きだったが、曲目が"Parchman Farm"なのだから即買いである。ファズの効いたワウワウ・ギター、泥臭い語りが冒頭を飾る異色のカヴァー。これだからシングルは止められない、70年のFame録音だ。TravisはFame/UAからこの後デビューLPをリリースしているが(欲しい!)、このシングルは収録されていない。

Travis_live レコードだけではなく、何とライヴも見ることができた。New Orleans Jazz Fest.期間中に行われるPonderosa Stompのスケジュールは、毎年羨望の眼差しで見つめてきた。往年のブルース、R&B、ソウル、ロカビリー、ロックンロールなどのシンガーが大挙出演するのだから。第7回目となる今年のイベントもそりゃ凄かった。夜7時から始まり、終わるのは明け方の3時。ハウス・オブ・ブルースのメイン・ステージ、レストラン・エリアにある広場、そして隣接するパリッシュのステージで演奏が行われた。Travisはメイン・ステージに夜も更けたころに登場。気合充分、デビュー当時のロカビリー・インストをメインにギンギンに弾きまくってくれた。

Travis_cd Travis_lp ミシシッピで育ち、メンフィスでミュージシャンとしてデビューした男。SUN、HIなど有名インディーズはもちろん、さまざまなローカル・レーベルで盛りあがったメンフィスのロカビリー・シーンの中でもまれ、後にMuscle Shoalsでスタジオ・ミュージシャンとして働き自己の作品も多く残した。初期の姿は「That Scratchy Guitar From Memphis」(Bear Family BCD15415 '87)でガッツ溢れる、濁ったガレージ・ギターを堪能できる。セカンド・アルバムとなるCapricornの「Not For Sale」'75はスワンプの裏名盤。これはUS盤に加え国内盤も所有している。

セッション・ワークは膨大なようで全容を掴むのは難しい。手持ちのレコードを全てチェックすればもっと出てくるかも知れないが、Candi StatonやClarence CarterのFame録音、Muscle Shoals Sound Studioのセッション・アルバム「Cream Of Muscle Shoals」(Eagle 3136 '75)などへの参加が確認できる。興味ある人、調べてみてね。

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One More Heartache

Butterfield 15か16才の頃、ポール・バタフィールドのこのシングル盤を同級の友人宅で聞かせてもらい、ああ、何てかっこ良い曲なんだろうと感動した覚えがある。もちろんその想いは今も変わることはない。当時、LPを買うということは子供にとって大変なことだった。\2000から\2500と現在の価格と殆ど変わらない状況であり、小遣いで買えるレコードはシングル盤しかなかったわけだ。後にこの曲はバタフィールドの国内盤LP「The Resurrection of Pigboy Crabshow」(日本ビクター)で手元に置くことができたわけだが、DJ会などで何とかシングルを回したいと思っていた。LPで回しても良いのだけれど、このアフター・ビートの効いた、そしてバタフィールドがアンプリファイドせずに吹きまくるハーモニカの音色は45回転が似合うと考えていたからだ。これを初めて聞かせてくれた小学校からの親友「とっちゃん」は今でも酒飲み友達。彼にぜひ譲ってくれと頼み込み、こうして我が家に到着したわけである。彼は今でも中学・高校時代に買ったシングルを所有している。この盤以外にもテン・イヤーズ・アフター、ジョニー・ウィンター、ブルー・チアーのシングルを持ってきてくれた。ありがたいものだ。大事にします。

Marvingaye 「One More Heartache」はマーヴィン・ゲイが66年にR&Bチャートの4位に上げたヒット曲で、ソウル・ファンにはお馴染みの曲だろう。しかし、少年時代の印象があまりにも強烈で、俺にとってはカヴァーなれどポール・バタフィールドがオリジナル。もちろんマーヴィンの軽快な、モータウン丸出しヴァージョンも素晴らしいの一言。作曲者はスモーキー・ロビンスンも加わったモータウンのソング・ライター・チーム。マーヴィンのシングル、プロデュースもスモーキーが手がけている。music

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1st Anniversary

Toussaint boonlogもスタートして早1年。時の経つのは早い、というかこの歳になるとすっげー早い!相変わらずニューオーリンズもののシングル盤には目がないけどこのところなかなか出物がない、あっても高くて諦めるという日々が続いていた。

Allen ToussaintのBell録音はシングルが3枚リリースされていて、英Kentから昨年ScepterのアルバムがCD化された際にそのBell録音6曲が追加収録され、ようやく手軽に聞けるようになった。

Allen Toussaint Bell Recordings 45RPM

  • Get Out Of My Life Woman / Gotta Travel On (Bell 732) 1968
  • Hans Christian Anderson / I Got That Feeling Now (Bell 748) 1968
  • Tequila / We The People (Bell 748) 1969

後者の2枚は以前に入手済みでCD化される前にはDJ会で回したりしてたけど、732番はオークションで何度かBidしたもののなかなか入手出来ずにいた。 まあ、根がケチなので数ドルでは無理だわな。暫くぶりでリストにこの盤を発見、今度こそと大フンパツして(と言っても十数ドルだが)みたら、何とか手に入れることができた。

この曲を最初に聞いたのはゴールデン・カップスのカヴァーだったか、カップスが手本にしたポール・バタフィールドのカヴァーだったか記憶は定かではない。何れにせよ、40年ほど前に耳にして以来、今でもお気に入りの曲となっている。Lee Dorseyが65年に放ったヒットで、それがニューオーリンズ産だったことを知ったのはかなり後のこと。作曲者であるToussaintのこのヴァージョンはDorseyのヒット作に負けず劣らずの内容で、まるでスロー・モーションでフィギュア・スケートするような粘って滑る感覚に溢れている。シングルの艶音はCDで聞くよりはるかに良いですな、正味な話。

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Jimmy Hughes part2

Jimmyhughes3 間が空くとまた更新サボっちゃうので話題が新鮮なうちに次へ行きましょう。このシングルは67年前半にR&Bチャートの5位に上がる大ヒットとなったのですが、ヒット好きな俺も納得のディープなバラードです。「Steal Away」は初期の代表曲ですが、この曲は円熟味を増した中期の傑作と言っていいでしょう。Fame絶頂期となる60年代後半のボトムの効いたバックがたまりません。冒頭のギターはJimmy Johnsonでしょうか、単弦でたたみかけるフレーズの鋭さに心躍ります。B面の「I'm A Man Of Action」も重厚なミディアムで両面ともにFameのピュアなディープ・ソウルが堪能できます。何度聞いても飽きるこたーありません。針を落とさなくても、いつでもどこでも脳内ターン・テーブルを回すことができるほどに愛着あるシングルです。

Jimmuhughes6 このシングル両面をA面の冒頭に配したAtcoのLP。これも名曲ぞろいで棺おけに入れて欲しい盤です。「Neighbor Neighbor」はVee Jay盤にも収録されていますが、粘っこさを増したこのAtco盤のヴァージョンに軍配が上がります。ダン・ペンとスプーナー・オールダムのコンビによる曲が3曲も取り上げられてるのも嬉しいところ。Stereo盤も出ているようですが、これはMono盤。ジャケにステレオ針でも聞けるよ、なんてステッカーが貼ってあるけど、当然Mono針で聞いてます。各パートが分散隊形でなく、一列縦隊で押し寄せてきます。ソウルが前へ前へ押し寄せてきます。ああ、素晴らしいの一言。国内盤のLP(これもMono)も所有していますが、US原盤の方がブライトで迫力がある感じがしますね。このアルバムはCD化されたことがあるのかしらね?どうも記憶にありません。CDが出ていれば当然それも手元に欲しいとは思いますが。でも聞くのはLPになりますね、やっぱ。

この後にはVolt盤が控えています。いずれご紹介することにしましょう。

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Jimmy Hughes

Jimmyhughes1更新をすーっかりサボってしまった。さて、 Fame録音が正規にリイシューされるなんて噂があったがその後音沙汰なしですな。キャンディ・ステイトンやウィリー・ハイタワーあたりが数年前に出たけどね。ディストリビュートがVee Jay~Atco~Capitol~UAへと転々としたことが関係あるのかしらね。Fameの箱物とか出たら狂気乱舞するソウル・ファンも多かろうに。Fame録音で特に好きなシンガーはジミー・ヒューズだ。この典型的な不倫ソング「Steal Away」の出来は素晴らしい。イントロの弾力あるリズムに先ずは魅せられてしまう。ハイ・テナーのヒューズはややもすると軽く受けとめられがちだが、そこはゴスペル育ち、サザン・ソウルのグルーヴをしっかりと嗅ぎ取ることが出来る。「俺と一緒に逃げよう、お前の旦那が寝ているうちに」という凄まじい内容を切々とヒューズは歌い、Fameレーベル初のヒットとなった。

この曲は多くのカヴァーを生んだ。俺の知っているだけでもクラレンス・カーター、エタ・ジェイムズ、アン・ピーブルズ、ジョニー・テイラーと不倫ソングの権化(?)といえるシンガーが名を連ねている。ニューオーリンズのウルフマン・ワシントンが16ビート化したバージョンが無茶苦茶にかっこいい。

Jimmyhughes4 このアルバムはそのヒットを含むVee Jay盤で、国内盤のLPを所有しているが、紙ジャケでP-VineがCD化している。次回はAtcoのLPについて話しをしましょうかね。

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It's All Small Town Talk

Bobbycharles で、ブラック・ホーク本の続き。この店が発刊した冊子、"Small Town Talk"を捜索してみると、4,5,7,8,そして12/13(合併号)の5冊が出てきた。今回のブラック・ホーク本に掲載された99枚のディスクは、"Small Town Talk"の11号に掲載された「ブラック・ホークの選んだ99枚のレコード」をそのままリスト・アップし、松平氏の文章はそのままに、残りの多くは書き手を変えたリニューアル版となっている。俺の全く知らない盤もあり、聞いて見たい気もするが、同時代に聞いてこそ価値があるような面構えのアルバムもあったりして。まあ、今聞いても古臭くないものなんだろうけど........。

ボビー・チャールズの「Small Town Talk」。小さな街での噂話。最近は誰々さんの体調が悪いとか、嬉しくない噂話も多いですが。繰り返し聞いたこの曲、歩幅がゆったりしていて、やはりルイジアナの片田舎出身なのだな、などと感じる。初めて聞いたのはワーナーが復刻したベアズヴィルのLPだったか、リック・ダンコのソロLPだったか。ジェフ&エイモスの歌(Live in Japan)も良かったねー。

Smt4 Smt5 99枚のアルバムを掲載した"Small Town Talk"11号は残念ながら手元にないようだが、懐かしい表紙を少しお見せしましょう。5号で山本智志さんが書かれている「ニューオルリンズってどんな所なんだろうか?」という巻頭の記事、今回の発掘で初めて気が付いた。NMM誌が72年12月号で特集したのは「ロックはニューオーリンズを目指す」。ザ・バンドやドクター・ジョン、ボビー・チャールズやアラン・トゥーサンらの作品でロック・ファンがニューオーリンズって面白そう、と気付いた時代。山本氏は英国のロック事情やニューオーリンズの歴史を交え、興味津々の姿勢で文章を連ねている。この興味津々というところが大切で、筆者の熱気を読者に伝える重要なファクターである(あったりまえの話だけどね)。

そうそう、small town talkという素敵なblogがあります。いい音楽聞きましょう、ご同輩。

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It Hurts To Love Someone

Guitarslim1 「愛することは傷つけること」って感じでしょうか。注)sumori氏によると、大意は「愛することって辛いぜ」とのこと。うーん、実に奥深いブルース・バラードである。ギター・スリムといえばSpecialtyの凶暴なサウンドが最高だが、後のAtco録音も侮れない。音の方は悪ガキから成長して大人じみたものに変化しているが、おかげでこんなに情緒深い曲が生まれている。それにしても猛然と突っ走って人生を終えてしまったわけで、60年代にもしギター・スリムが生きていればジョニー・ギター・ワトスンのようにファンキーな音を残してくれたのでは、などと「たられば」の戯言が思わずこぼれる。

Earlking1 そのギター・スリムをアイドルとしたアール・キングのカヴァーがある。このシングルのB面がそれで、A面は"Manakin"という曲だ。どちらもアルバム化されていないと思う。Kansuではもう一枚"Street Parade"が出ているので、このシングルもミーターズと録音したものと考えていた。しかし音の感触からみるとレーベルに記載されているように80年代に入ってからの録音に間違いないと思う。プロデュースにジョージ・ポーター・ジュニアの名前があるけど。アールの出来はまずまずだが、平面的なリズムがイマイチで全体としては平均点の内容だ。

Earlking2 アールは後にBlack Topからリリースしたアルバム「Hard River To Cross」でもこの曲を取上げている。ハチロクのリズムで3連を部分的に強調するリズム・パターンはKansuのシングルと同じ感触がある。

Dougsahm1 忘れられないのはダグ・ザームが88年に残した渾身のアルバム、「Juke Box Music」でのカヴァーだ。豪放だが繊細な哀愁味も兼ね備えた素晴らしいヴァージョンが聞ける。所有しているCDは「俺はダグが好きだっ!89年2月小尾隆」と記されたライナーが封入されている。

というわけで、"It Hurts To Love Someone"は最高です。

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Greatest Love

Aaron45rpm1 ここ数年、シングル盤への愛は高まるばかり。CDをかけっ放し、さらにはi-podを鳴らしっ放しという生活を否定はしないが、「ながら」が出来ないシングル盤は、姿勢的に背筋を伸ばして音楽と向き合うための究極的な媒体だ。オート・リターンのターン・テーブルなど持っていないので、3分経ったらカートリッジをピック・アップしなきゃなりません。新聞も読めません、トイレにも行けません。でもね、好きな曲をシングルで聴くっていうのは、そのミュージシャン、その曲に対してリスペクトある行為なんですよ。そして最高なのは音がいいってこと。ノイズがプチパチ入る、多少コンディションが悪い盤でもCDより馬力ある音を出してくれます。ということで、段ボール箱山積み状態のシングル盤からランダムに抜きとったディスクをぼちぼちと紹介していきましょう。

えいやっとピック・アップした盤がこれ。PCの合成写真ではありません。ディスクとCDジャケを重ねてスキャンしただけです(笑)。以前、ジョー・サウスのことを少し書いたけど、ジョーの曲のカヴァーで最も素晴らしいヴァージョンのひとつがこの"Greatest Love / Aaron Neville"だ。アーロンも強力なカントリー・ソウル歌手であることを教えてくれるナイスなカヴァー。Sansu Productionの下で、あちこちのレーベルからシングルを出していた頃の作品で77年のリリース。このあと、Neville Brothers結成で暫くソロ活動を停止する。

アレンジはWardell Quezergueで、キング・フロイドやジーン・ナイトと同様にゴムのような弾力あるリズムが決め手。南部のゆるゆるグルーヴにまみれた、何度聞いてもいい曲だ。

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Spooky

Spookyjpg_1 Soft BankのTV CMで流れるダスティ・スプリングフィールドのけだるい歌声、かなり新鮮だったな。この曲は昔から大好きな曲で、ラジオの深夜放送に夢中になっていた頃にインプットされてしまった。オリジナル・シングルはClassics Ⅳのインペリアル盤で67年のリリース、もちろん大ヒットした。このバンドから何名かが後にAtlanta Rhythm Sectionを結成し、そこでもこの曲は再演されている。クールな感じを保ちつつ、ビートにシャープなキレを加え、ギター・ソロもオクターブ奏法をまじえて豪快な響きを聞かせる。僕らがカヴァーしているのはAtlanta Rhythm Sectionヴァージョン。20年以上前に加入していたバンドでもこの曲を歌っていたわけで、よく飽きもせずと思う。何度聞いてもかっこいいね、たぶんこの感覚は死ぬまで変わらないだろうね。

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