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中村とうようコレクション展

20110917toyo 3連休の初日、武蔵美で開催されている「中村とうようコレクション展」に足を運ぶ。お別れ会の前に是非とも行っておきたかったので。既にあちこちで紹介されているので多くを書くことはしないが、展示されているアジア、インド、アラブ、アフリカの民族楽器を前にして、木、皮、繊維、骨などの天然素材が持つ質感に魅せられる。そこでは無言の楽器だが、柔らかな音色が目の前で躍るような不思議な感覚にとらわれる。そしてとうようさんが厳選したと思われるレコード・ジャケットの、その殆どが国内盤であることに笑みが浮かぶ。その理由は優れた音楽を日本に紹介してきたという実績に他ならないから。

あちこちでブチまけたとうようさんの音楽論争を興味深く読んだ。特に日暮さんとの「B.B.King論争」については(一読者の俺は日暮派として見ていた)、頑固なオヤジ、しょうがないねと思ったりしたものだが、信念に基づき断固たる主張で挑むその存在は50過ぎの音楽好きにとって大きなものがあったと思う。

ミュージック・マガジン9月号の「とうようズトーク」には驚いた。前号で連載は終わりかと誰もが思っていただろう。独立した南スーダンのこと、とうようコレクション展のことなど、いつになく穏やかな語り口の前半に続き、最後は死の直前にしたためた読者への遺書となっていたのだから。

ワールド・ミュージックには興味はなかったけれど、アメリカの黒人音楽については大いに感化された。ありがとうございました。改めてご冥福をお祈りします。

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