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2010年6月の3件の記事

有山岸 @CAY Aoyama, Tokyo

100627 昨夜は有山岸のレコ発ライヴへ。オープニング・アクトのバンバン・バザールで和んだ後、ご両人が登場。今回のツアーに先立つリハではCD収録曲を全然やらないので心配(?)する噂もあったが、それも「らしいな」と頷ける二人である。

目を閉じて絡み合うアコギの美しい、そしてキレのある音色に酔う。目を開けてオヤジ二人のやりとりを見て聞いて笑う。そんな楽しい楽しいライヴでした。お客さんの拍手も盛大だったが、笑い声はそれをさらに上回るデシベル度。あれだけ笑わしてくれるライヴはそうあるもんじゃない。

オープニングはリー・ドーシーの「ド・レ・ミ」。予想に反し(?)CD収録曲もかなり演ってくれた。笑い話もあちこちで飛び出す。スタジオで録音しているインストのタイトル、丁度その日が「皆既日食」だったのでそのままタイトルに。しかし、この曲のタイトルを「奄美であぶり」に変更!と宣言。のりピーのドラッグ・ネタで大笑いする。「哀愁のヨーロッパ~悲しい色やね」のメドレーも笑えたし、ビートルズの「ヘルプ!」までも飛び出す。ギターでこの曲を演りたかったという「Tipitinas」、そして彼らの若き頃の「梅田からナンバまで」や「しょぼくれあかんたれ」。笑い声が尽きない幸せな一夜でありました。客席には内田裕也氏の顔も。

カメラが4台ほど入り撮影していた。プロダクションのW氏に確認したらDVDで発売する予定とのこと。見逃した人はそれで昨夜の模様を楽しめるでしょう。抱腹絶倒のMCがカットされないことを望みますが・・・・。「えー、この曲は・・・・」 ♪ピーン、ウィーン、キーン 「人が喋ってんのにチューニング、すな!」 仲良くこのデュオが続きますように!(笑)

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You Heard It Here First !

You_heard_it_here1 08年の第一集が出たとき、そのアイデアや選曲の妙味に感動。その続編となる第2集が最近リリースされてこれまた感動。英エイスの仕事ぶりは文化勲章ものである。

カバー・ヒット、もしくは有名アーティストが取上げて親しんでいる曲のオリジナル・バージョンをずらりと並べたコンピレイション。私にとっては驚きの連続、それも3パターンある。1.「え?この曲ってカバーだったんだ、へー!」 2.「あ?こんなカバーがあったんだ、へー!」 3.「お?この曲じたい知らなかった、へー!」。

3通りの楽しみ方ができるアルバムなんて滅多にないわけで、加えて楽曲のチョイスが琴線に触れるものばかり。第一集では、フランク・シナトラとナンシー父娘の"Somthing Stupid"(この曲、滅茶苦茶に好き)、そのオリジナルとなるCarson & Galeのバージョンが聴ける。何とCarsonの方はVan Dykes Parkの兄貴だとな、へー! 竹内まりやと大瀧詠一のカバーもいいけどね。ゲイリー・ルイスの"恋のダイアモンド・リング"はSammy Ambrose、トミー・ジェイムズの"ハンキー・パンキー"はThe Raindrops。ジミ・ヘンの"ヘイ・ジョー"はThe Leavesなどなど。目から鱗のオリジナル・バージョン、よくぞ集めたものだ。実を言うと、最近になって電蓄を購入したのはこのジャケットの影響大。こんなにかっこ良くはないけどね。

You_heard_it_here2 そして今回出た続編も最高だ!ディープ・パープルの"Hush"はジョー・サウスがオリジナルだと思っていたが、Billy Joe Royalがそれとは! フーの"Shakin' All Over"はUKの片目眼帯ロカビリー野郎Johnny Kidd。"Higher Higher"はジャッキー・ウィルスンがオリジナル、デルズはカバーと信じていたがその逆だったとは。驚喜したのはアメリカン・ブリードの"Bend Me Shape Me"(この曲も大好き)で、The Outsidersがオリジナルとな! "I'm Your Puppet"もついにダン・ペンのMGM盤オリジナル・シングルを収録。デイル&グレイスの甘茶スワンプ・ポップ、"Leaving It All Up To You"は西海岸R&Bデュオ、Don & Deweyの元歌というのは知られたところ。

両方で50曲、詳しい内容はCDショップで検索してもらえれば分かるでしょう。知ってる曲、知らない曲、こんな人、あんなグループ、興味は広がるばかり。楽しい!!

ブックレットにはUS、UKのオリジナル・シングルやジャケットが散りばめられ、曲ごとの詳細な解説が付く。この編集盤の仕事、楽しいだろうなー。探し出す根性が凄い。Rob FinnisとTony Rounceの両氏に感謝、そして第3集、いやもっともっと続けて欲しいと切に願う。

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She Shot A Hole In My Soul

Box_tops_non_stop Alex Chiltonが3月に亡くなり、何か書こうと思っていたけど、さて何を書いてよいやらとダラダラして今日に至る。今日は良いきっかけとなる出来事があったのでスラスラ書けそう。

ラジオを聴くことは滅多に無く、せいぜい車を運転中の時くらいで、それもインターFMしか聴かない。このFM局、昼間にマディやウルフのブルースを流したりもして驚かせてくれる。で、今日の夕方、ラジオのスイッチを入れるとウルフマン・ジャック・ショウをやっていた。過去のDJをデジタル・リマスタリングしてオン・エアしており、耳を傾けていると、あのダミ声で「バックス・タップス、クライ・ライク・ア・ベェイビィィー」というMCに重なって曲が流れ始めた。おー、予測なしで好きな曲が流れるときの感動ってなかなかの快感。「イエー!」と運転しながら叫ぶのも好き。

Alex Chiltonの声って憂いがあって大好き。このLPは彼らが残した4枚のアルバムの中では3作目。カット盤なのでChiltonの下腹部に穴が空いている(ひでー!)。収録曲で特に好きなのがA-4."She Shot A Hole In My Soul"。作曲はArea Code 615、Barefoot Jerryに在籍したナッシュヴィルのSSW/ギタリスト、プロデューサーのMac Gaydenと共作者にC.Neese。ポップ・ソウル色濃い冒頭のコーラスから引き込まれ、そこに続くChiltoの歌声が滲みる好曲だ。シングルで切られることもなかったのでヒット・チャートに上がることもなかった。

Clifford_curry この曲のオリジナルはナッシュヴィルを本拠とするR&B/ソウル・シンガーのClifford Curry。元はコーラス・グループのFive Pennysに在籍、Savoyでシングル・デビューしている。ソロ転向後はExcelloにシングルがあるようで、当時の歌声はどこかのコンピレイションに紛れ込んでいるかも知れない。Curryのソロ活動が活発化したのはAmy傘下のElfレーベルで何枚かのシングルを残すが、ヒットしたのはこの曲のみ(R&Bチャート 45位 67年)。

The Box Topsはレーベルが同系なのでこの曲をカバーしたのだろうか、それともR&Bヒットに目ざといプロデューサーのDan Pennがチョイスしたのか。何れにせよ、Chiltonらは原曲にほぼ忠実にカバーしており、バンド・サウンドのメリハリとロック・バンドの勢いがあってアルバムの中でも一際目立つ。

Curryのこのシングル、プロデュースはBuzz Cason。Mac Gaydenとのコンビで曲作りも行ないヒット作もある。

Alex Chiltonはニューオーリンズ在住であった。何度もこの地を訪れたがその気配を感じることはなく、ましてやライヴを見る機会もなかった。でも、街中のデリとかで接近遭遇してたかも、何て思うと嬉しいやら寂しいやら。

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