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2008年6月の7件の記事

John Sinclair

Photo68_2 Johnsinclair 昨日、ジョン・シンクレアのトーク・ショウがあり、原宿の東京ヒップスターズ・クラブに行ってきた。レコード・コレクターズ誌のイベント欄でこの催しを知ったときは本当に驚いた。まさか、ジョンが日本に来るなんて。招聘したのは会場となったクラブ(洋服売り場やカフェがある)で、60年代後半から70年代前半の彼のキャリアを探るトーク・ショウであった。よって、デトロイト時代のMC5のマネージャー、ホワイト・パンサー・パーティのリーダーとしての活動といった、音楽に反体制の政治活動を絡めたインタビューが主な内容であった。ベトナム反戦、LSDとマリファナと元祖パンクといえるMC5の音楽活動を当時の熱い夢を蘇らせながら淡々と語る。年月日など恐るべき記憶力である。

政府から危険視されていた彼はマリファナ所持を理由に刑務所送りとなる。アメリカに移住したばかりのジョン・レノンとオノ・ヨーコはそれを怒り、スティーヴィ・ワンダーらとジョンを救うコンサートを行ったのは有名な話。そういった70年前後の混沌とした時代を振り返る興味深いインタビューだった。

Guitararmy1 Guitararmy2 ジョンは現在アムステルダムにいるが、その前はニューオーリンズに長く住んでいた。94年のマルディ・グラ・シーズン、ルイジアナ・ミュージック・ファクトリーでブルースのSP盤を買っていたとき、レジ奥にいたおじさんが話しかけてきた。「おお、BBキングにマディ・ウォーターズか、君はブルースが好きなんだね」、てな感じ。そのおじさんがジョン・シンクレアだった。以降、96年にニューオーリンズを訪れたときはDJをしていたWWOZでオン・エア中にスタジオを訪れ、「日本から友人が来ているので紹介しよう。ロッキン・ブンヤ!」などと煽られ、何と放送に出演してしまった。"I'm so glad to be here"とか、しどろもどろで喋った記憶が(赤面)。このときはフレンチ・クォーター内にあった彼の自宅にも遊びにいった。98年は新婚旅行で訪れ、ジョンのポエトリー・リーディングを見ることができた。結婚祝いに彼は著書「Guitar Army」をサイン入りで贈ってくれたりもした(写真はその本)。その後なかなか会う機会がなく、ジョンはニューオーリンズを離れてアムステルダムへ移住。しかし05年のJazz Fest.シーズンにニューオーリンズで久々に会うことができた。

今回のトーク・ショウはジャズやブルースの評論家という観点での話しはなかったが、ジョンの原点を知るよい催しであったと思う。何よりジョンが日本に来た、という事実が凄いというか信じられない。インタビューした鳥井賀句氏に個人的に連絡し、ジョンとゆっくり会えないかと事前にお願いしていたが、主催者側のスケジュールが詰まっていて無理とのこと。2泊3日で帰ってしまうのだからジョンも大変だなー。東京見物に連れ出したかったのだが。この後ロンドンに行って、すぐにデトロイトへ行かなきゃ、と言ってた。

トーク・ショウ終了後、立ち上がった彼は最前列に座っていた俺を"Booney !"と手招きしてくれた。握手してハグして。大勢のお客さんの前で恥ずかしかったが、「東京で会えるなんて信じられない」と伝え、しばし再会を喜んだ。「ニューオーリンズ・ミュージック・ガイド・ブック」を進呈したところ、その本にキスして喜んでいた。嬉しかったなー。もっと会場にいたかったのだが、サインを求めるお客さんが列を作っていたし、The Monophonicsのライヴがその日に控えていたので「See you in New Orleans !」と声をかけて会場を出たのだった。ああ、もっとゆっくりNew Orleansのこと話したかったよ!!

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ぼちぼちいこか! ’08

Bochibochi ネットを何気なく見ていたら、ありゃりゃ、こんなライヴをやってるんだと慌てて予約した「ぼちぼちいこか!’08」。チケットは限定50名。昨夜このライヴを下北沢のバー、"風知空知"(フーチー・クーチー)で見た。サウス・トゥ・サウスは30年ほど前に横浜市民ホールで見たことがある。あれほど観客をノセてくれるソウルフルなバンドは無いと今でも思う。有山氏は関西在住時に何度かソロ・アクトを見たことがある。アンプラグドのナチュラル・テイストに富んだジャパニーズ・ブルースの名手。その温もりあるステージは本当に心が和む。上田正樹(キー坊)は2003年頃にブラックボトム・ブラスバンドと共演したライヴを見ており、その際にバック・ステージでお話させてもらったこともあった。そんなお二人の共演を今も見ることが出来るなんて、ああ幸せ。

このバーで行われる「ぼちぼちいこか!」は何と5回目だそうな。知らなかったなー。知ってたら毎回来てますよ。第一部は「あこがれの北新地」で始まり、CCRの「Proud Mary」や即興のブルース、でもってキー坊のソロ・シンガー時代のヒット曲(この選曲には驚いたが)とか若手女性歌手(名前は失念)をゲストに入れて40分ほどの演奏。休憩の後の第二部は「大阪へ出て来てから」でスタートし、「とったらあかん」などで笑いの渦となり、途中のMCがこれまた可笑しくて、そして暖かなブルースを連発する。アンコールを「梅田からナンバまで」で締めてくれた。「可愛い女と呼ばれたい」「俺の借金全部でなんぼや」「俺の家には朝がない」「買い物にでも行きまへんか」とか、泣き笑いの名曲もガンガン演ってくれました。

Uearilp 二人の歌が始まるとみんなが合唱する。「こりゃ歌声喫茶やな」とすかさずギャグが入って場内爆笑。柔らかな関西弁がマイクを通じて会場を包む。有山、キー坊の呼吸がまったりと合う風情がたまらない。月並みな言葉だが、二人のライヴにはアット・ホームという表現しか見当たらない。それほどにゆったりとした気持ちにさせてくれた90分であった。もちろん、長年愛聴してきたLPを持参してサインもらいましたよ。

ステージで二人が話していました。7月8日、道頓堀の食いだおれ人形の前で2曲歌うそうです! この大阪名物が消えてしまうのは寂しいけど、上田正樹と有山じゅんじが最後に盛り上げてくれることでしょう。「ぼちぼちいこか@道頓堀」、その現場に立ち会いたいー!

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Fishing Tour June 2008

River080605 Yamame080605 6月5日、山形の小国川水系のマイナーな川に入る。水量はしょぼい。何もいないだろうな、とは思いながらグリズリーのパラシュート・フライを投げてみる。反応は芳しくなく、こりゃだめかと思ううちにパシャリと反応があり合わせてみるとヤマメが釣れた。期待していなかっただけにサイズは20cmそこそこなれど、ネイティヴなヤマメが顔を出したので嬉しかった。車で寝ていた兄貴はその後、となりの有名河川で尺イワナを釣り上げた。さすがー!! 東北は宮城の北西部と山形県境をウロウロした我ら兄弟、家路について一週間後にあのような地震が来ようとは夢にも思いませんでした。釣り人が今でも行方不明。緑の中で命の洗濯をしようと川の畔に佇む釣り人の気持ちが分かるだけに、言いようの無い虚しさが心をよぎります。

西宮在住時、阪神淡路大震災を経験しているだけに、自然の脅威を改めて感じた岩手宮城内陸地震のニュースでした。

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Nevillesがやって来る

Nevilles1 新聞発表されましたね。もう日本では無理か、と諦めていたネヴィル・ブラザーズがやって来る。12年ぶりですよ!その間、98年にコンゴ・スクエアで行われたフリー・コンサート、05年にはNew OrleansのHouse Of Blues、そして今年のJazz Fest.で彼らを見ることが出来た。05年は新作アルバムから数曲やったと記憶しているが、今年のライヴは90年代前半に日本で見せてくれた内容とほぼ同じ。"Shake Your Tambourine"、"Yellow Moon"、"My Blood"、 "Brother Jake"、"Big Chief"、"Brother John / Iko Iko"などなど、その強靭なファンクぶりに目を見張った。まーったく衰えというものを感じさせません、彼らは。

日本公演は下記のとおり(ブル銀blogより拝借)

<公演詳細>
世界最強ライヴ・バンド!ニューオリンズ・ファンク・マスター!!
12年振りの来日公演決定!!見逃すな!!

「The Neville Brothers~Japan Blues & Soul Carnival 番外編~」
2008年10月28日(火)・29日(水) 各日とも開場18:00/開演19:00
JCBホール(東京ドーム隣)
※最寄り駅:JR総武線・三田線(水道橋駅)大江戸線(春日駅)丸ノ内線・南北線(後楽園駅)南北線
料金:\8,000(税込・全席指定)
主催:テレビ朝日
お問い合わせ:M&Iカンパニー03-5453-8899

Nevilles2阪公演は26日、名古屋が27日とのこと。全部見たいね。いやはや、楽しみですな。

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DJ @ Bar Cane's

Djlogo 今週の21日(土)に藤沢のバー、Cane's(0466-28-5584)でDJ会があります。毎月、二見君が開催している「VOICES INSIDE」という催しです。今回はNew Orleansや南部ものの特集ということでゲストDJとして呼ばれました。

8時スタート、チャージは無料です。もちろんアナログ盤中心に回します。前半40分、後半も40分という時間をもらいました。長丁場なので酔い過ぎないように気をつけます、はい。場所など詳細はCane'sのblogで。

それと28日(土)は武蔵小山アゲイン(03-5879-2251)でThe Monophonicsのライヴやります。対バンはZydeco Kicks !! 8時スタートでチャージは\2000 (ワン・ドリンク付き)。場所などはアゲインのHPで。

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会田裕之の思い出

07年12月27日の項で書いた、James Taylorの武道館ライヴ。それを見たのは81年の9月で、直後に渋谷のHawker Villageで会社の同僚と酒を飲んでいた。コンサートの感想を同僚と話していたら、カウンターの隣にいた男性が声をかけてきた。「僕もJamesのコンサート見たんですよ。良かったねー」。声の主は会田裕之だった。彼の出身は川崎、俺は鶴見。なんだ、隣町だね、ということになって、初めて会ったにもかかわらず彼は俺と同僚を拉致して川崎のアパートに連れ込んだ。あれから27年。知り合った頃はHawker Villageで毎晩のように酒を飲み、音楽談義を楽しんだ。ボトル・キープはサントリー・ホワイト。飲めば終電。若かった。いろいろな音楽を俺に教えてくれた。

さきほど、会田裕之の通夜から帰宅した。レコード会社、音楽評論家のみなさんがお別れを言いに集まっていただいた。本人も喜んでいたことでしょう。80年代前半に渋谷で一緒に飲んだくれた友人も集まり、彼を偲びそして昔と同じようにヨタ話をして酔った。でもね、みんな酔っても悲しくてね。

彼との思い出は尽きない。

音楽を心底愛していた。その情熱にいつも圧倒されるばかり。

寂しいよ、おっちゃん。

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悲しい日

知り合って27年。音楽評論家として健筆を奮っていた友人、会田裕之氏が7日の午前10時15分に永眠した。昨年5月から闘病生活に入っていたが、先月アメリカ旅行のお土産を渡してランチを食べたときも、今月下旬に行くロンドンのクラプトンのコンサートを楽しみにしているようすだった。いつものように「あれ聞いた?これいいよー」と音楽話に花を咲かせていた。ところが容態が急変して6日に緊急入院。奥様から連絡をもらって駆けつけたときは、苦しそうではあったが俺のヨタ話に付き合い笑ってくれた。夕方に再度病院に行ったときは薬の効果もあってかなり楽そうに見えたので安心して病室を出たのだが。翌日、少し前に息を引き取ったとの連絡。病室で横たわるおっちゃん(俺は彼のことをそう呼んでいた)は、眠っているようだった。額に触れると温もりがあった。

近しい人が亡くなってしまうという経験が皆無の俺は、何が何だか、涙が出るばかり。故人との思い出がいろいろあって、闘病のようすも見てきたので、とにかく残念という言葉しか出てこない。ご冥福をお祈りします。

葬儀は、お通夜が6月10日(火)18時~19時、告別式は6月11日(水)10時30分~11時30分。場所は「くらしの友 桜新町式場」 (03-3427-6421)で執り行われます。

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