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2008年5月の16件の記事

New Orleans Report vol.4

Police さて、4月26日のJazz Fest.2日目だ。お巡りさんは警備しながらも足元はしっかりリズムをとっている。ニューオーリンズな風景だ。天気予報はあまり芳しくなく雨を覚悟の一日、傘と雨合羽は必携である。今までニューオーリンズで雨に降られたことがなかったのでタカをくくっていたが、あとで凄まじい豪雨を体験するのだった。

この日のスタートは絶対に見たい!という顔ぶれではなかったためゆっくりと出かけた。先ずは会場入り口に到着するとゴスペル・テントから強烈なシャウトが耳に届いてくる。ゴスペルのクワイアは好きではないが、クァルテットとなると話は違い、猛烈に興味が沸く。覗いてみるとThe Electrifying Crown Seekersなるグループがパワフルな演奏を展開していた。CDも出ているようだが、ナマと違って大仰なシンセ音にまみれた作品だったりして期待外れなことも多く、躊躇しているうちに買いそびれてしまった。それにしてもナマの迫力には唖然とするばかり。本場のゴスペルを楽しめるこのテントは期待を裏切らない場所である。Electrifying

そうこうしているうちに外は大雨になった。雨粒が直径1cmもあろうかという豪雨で、これにはビビッた。オープン・エアのステージに行く気が失せてしまったのだ。ゴスペル・テントから隣のブルース・テントへ移動しそこで落ち着くことにする。

Big_jay 演奏していたのはホンカーのBig Jay McNeely。昔、来日したこともあったが見そびれていたので良い機会だった。81歳のご老体なのだが、そのバリバリ度合いにたまげたもんだ。もちろん、サックスを吹きまくりながら客席を練り歩くバー・ウォーカーぶりは健在。ホンク一代男の美学を見る思いがした。Big Jayのステージが終わったものの外の雨はひどくなるばかり。競馬場なので芝もダートも泥沼状態。そのままブルース・テントでジェイムズ・コットンを見た。既に歌うことは止めているが、一音に込めるハーモニカの音色は気合充分。久々にゆっくりとブルースを楽しんだ。

Dennis Roy_head最後はThe Ponderosa Stomp Revue。この催しはJazz Fest.前半と後半の中間、ちょうど中休みにあたる期間に他の会場で行われているが、 Tammi その前哨戦ともなる演奏がFestivalにも登場した。Chick Willisはキャンセルとなったが、Dennis Binder、Roy Head、Tammy Lynnという往年のシンガーが次々にステージにあがる。Dennis BinderはIke Turnerのバンドでピアノを弾き、50年代に自己の作品も残すシンガーだが、オブスキュアな人であることは確か。こんな人を引っ張り出してくるのだからPonderosa Stompは凄い!嬉しかったのはRoy Headだ。元祖ブルー・アイド・ブルース、R&Bシンガーですぜ。Back Beat時代のヒット"Treat Her Right"やR&Bスタンダードを、闘志の塊が転び出るかのように力強く歌った。さらに嬉しかったのがTammy Lynnだ。AFOでジャズを歌い、CotillionではBert Bernsのプロデュースでソウルを歌った人。そのCotillionのジャケットで見たクールな美貌は失礼ながら....となっていたが(内藤陳にそっくり)、"Mojo Hannah"は当然として、ニューオーリンズ・クラシックスを連発したステージは華があった。この後、最後にArchie Bell (Tighten Up!)が出たのだが、雨の中で帰りの混雑を考えた結果早めに帰途についた。

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Bobby Charles

Bobby Sonny Landrethのインタビューで、楽しかったセッションは何?と尋ねたところ、Bobby Charlesのレコーディングという答えが返ってきた。94年の「Wish You Were Here Right Now」、98年の「Secrets Of The Heart」や04年の「Last Train To Memphis」にSonnyは参加していたわけだ。しかし話をよくよく聞いてみると、Sonny曰く「その作品、そろそろリリースされると思うよ?」との話。それでBobbyの新作が出るんだということを知り、すぐにLouisiana Music Factoryで捜してみたら、ありましたよこのアルバムが。

もわーんとした蓄膿ヴォーカルは健在。ルイジアナのモーリス、ニューオーリンズ、ナッシュヴィルと録音場所はいろいろ。ルイジアナ録音の殆どでSonny Landrethと彼のリズム隊がバックを務める。全てが新録ではないようで、"But I Do"は前作収録分と同じようだ。のんべんだらりとしたBobbyのルーズな持ち味と、カミソリのようなSonnyのスライド・ギターの混じり具合が面白い。"The Football Blues"はジャケで分かるようにBobbyのお気に入りであろうLSU Tigers (Louisiana State University)の応援歌か? "Sweep 'Em"はBaseballもの。ということはNew Orleans Zephyrs (NY Metsの3A)が好きなのかも。ブックレットにはBob DylanとSonny Landrethの挨拶文が掲載されている。

ナッシュヴィル録音ではSpooner Oldham、Tommy Cogbill、Jerry Carriganの名も。カントリー、スワンプ・ポップ、ニューオーリンズというキー・ワードが練りこまれた心温まるアルバムといえる(まー、変わりようがない人なんだけどね)。

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New Orleans Report vol.3

Iguanas Jazz Fest.初日、4月25日の夜はHouse of Blues Parishで行われたThe Iguanas と Sonny Landrethのライヴを見に行った。オープニング・アクトのIguanas、ヒスパニック系のトランペット、そしてパーカッションが新たに加わっていた。"Oye Isabel"、"Boom Boom Boom"、"Para Donde Vas"などお馴染みの曲を楽しんだが、いまいち元気がない演奏だったな。まあ、新曲と思しきダンサブルな曲もあり、そろそろ新作を期待したいところ。

Sonnyhob_2 メイン・アクトのSonny Landrethは、ベースにDavid Ranson、ドラムスはMichael Burchと気心知れたレコーディング・メンバーで登場。Michael BurchはWayne Toups、Zachary Richardsなどのセッションで知られるタイトなドラマーだ。このライヴはSonnyの側、1mの至近距離でかぶりついて見た。ネックを滑るスライド・バー、サム・ピックと残り全ての指を絡める魔術のようなピッキングには目を見張るばかり。出てくる音もネチっこい、ボトムの据わった轟音で本当に凄かった。間もなく発売される新曲を含むその夜のセット・リストは以下のとおり。

  1. Port Of Calling
  2. South Of I-10
  3. Native Stepson
  4. The Promise Land
  5. Wild In Denver
  6. Hell At Home
  7. The Milky Way Home
  8. Storm Of Worry
  9. Blue Tarp Blues
  10. Uberesso
  11. The U.S.S. Zydecoldsmobile
  12. All About You
  13. Back To Bayou Teche

 アンコール

 14.  Pedal To Metal

  太字は新作「From The Reach」収録曲。

Img_0010 Sonnyのインタビュー仕事(ギター・マガジン6月発売分)があり、CDリリース前だけどジャケをデータでもらっていたので、それを印刷して持参した。この新作ジャケにサインするのは君が最初だね、と言われて大笑いした。使用中のサム・ピックをもらったので一緒に画像に貼ってみた。Sonnyさんが「このピックは日本製。君が持ち帰って再び日本に戻るんだね」と微笑みながら話す。まっすぐで温厚な人柄に魅かれました。いい人だった。この新作は国内盤がバッファロー・レコードから出る!

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Live Information

Event0628 ライヴのお知らせです。The MonophonicsとZydeco Kicksが出演します。

日時 : 6月28日(土) 7時開場、8時スタート

会場 : 武蔵小山 カフェ・アゲイン  03-5879-2251

  • チャージ : \2,000 (ワン・ドリンク付き)

Soul/BluesとZydeco/Cajun Musicの競演です。ご来場をお待ちしています!!

Monophonicslogo

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New Orleans Report vol.2

●4月25日(金)、いよいよJazz Fest.の前半週が始まった。初日の一番手は何を見ようかと迷ったが、この地のドラムス好きな俺はJune Gardnerを見に行った。

Gardnaer 好々爺となったJune、そのファンキーな仕事ぶりはNew Orleans Music Guide Book(Blues Interactions刊)に掲げたディスク(#407)で明らかになっているし、サム・クックのバックで叩いたという素晴らしいキャリアを持つ男だ。今は4ビートをゆったり楽しむ風情となったが、その姿を見られただけで幸せだ。

Monqued Barbara この後はブルース・テントで地元のブルース・マン、J.Monque'Dのダウンホーム・ブルースを聞き、続いて楽しみにしていたBarbara嬢のステージを最初から最後まで堪能した。これをちょっと見て、次はあれ見て、という「つまみ食い」鑑賞をしがちなFestivalの進行メニューだが、本当に好きなプレイヤーは最後まで付き合ってしまう。Barbaraは若さ溢れるステージで、"Oh!Baby(We Gotta Good Thing Goin')"に始まり、"Second Fiddle Girl"、"You'll Lose A Good Thing"などのヒット曲をギター、バリバリで演奏してくれた。バック・バンドはLil' Buck率いるホーン・セクションを備えたバンド。Fats DominoをDave Bartholomewらと支えたHerb Hardestyもサックスで加わっていた。

Plantkrauss_2 Acura Stageはバカっ広いし人は集まるわで好きではないが、Robert Plant & Alison Krauss、T-Bone Burnett付きとあれば行くしかない。この組み合わせで昨年出たCDにえらく感動したが、それは"Fortune Teller"の仕上がりが自分の好みドンピシャだったせいでもある。いやー、凄いライヴだったな。PlantはPageとのジョイントで10数年前に大阪城ホールで見たきりだが、表情に滲む歳のとり方はさすがにかっこいい。その"Fortune Teller"を歌うときに「バック・ステージでアラン・トゥーサンに会った」なんて話をしたもんだから、おー、トゥーサンのシット・インがあるかも、と期待したがそれは無かった。Zeppの曲もやったのには驚いたが、中でも"When Levee Breaks"はカトリーナの被害に因んで選んだのかな、なんて想像した。バック・バンドで左側に位置した達者なギタリスト、俺はBuddy Millerではないか、と睨んでいる。既にYou Tubeに複数の画像がアップされているので各人で確認してみて。

Lizz この日最後のステージはLizz Wright。Vocalもの大好きなので。メジャーからアルバム出しているだけあって、洗練された身のこなし、パワフルかつ滑らかなフレージングに圧倒される。Jazz Clubで落ち着いて見たらもっと感じ入るのでは、とは思うが。これだけのラインナップで前売り券で$40。年々高くなる入場料にたまげるが、それでも1アーティスト見て1万円の日本に比べれば天国かも。

この日は初日で天候もまずまず、体力に余裕もあり夜のクラブに繰り出した。続きは次号へ。

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New Orleans Report vol.1

Sumou ●4月19日(土)ニューオーリンズに到着し、その夜は友人のAJ宅で晩御飯をご馳走になった。真っ先に出迎えてくれたのが写真の彼。まだ1歳ちょっとなのに凄くでかい、重い。ニューオーリンズの新たな友達となったこの子の名前はSumou(=相撲)。やんちゃだけど人なつっこくて可愛い。

翌20日(日)から活動開始。先ずはJazzからFunkまで自在にビートを操るニューオーリンズのドラマー、ジョニー・ヴィダコヴィッチと奥さんらが主宰する「Work Shop」を見学するため、ティピティナズへ行った。地元の子供たちにプロのミュージシャンが音楽の楽しさを教える催し。もちろん入場無料。始まったのはお昼過ぎで夕方まで熱心な指導が行われた。凄いね、ニューオーリンズは。次世代に音楽を継承する土壌が確かなものとしてある。

Trio 04204 最初にお手本となる演奏が30分ほどあった。ゴリゴリのファンク・トリオが深夜のセッションの如く熱演する。子供相手だからといって手抜きなんて一切ない!その後、子供たちをステージに招きセッション大会となる。課題曲はなんと"Cissy Strut"。手本を示した3人もステージに残り、各パートにアドヴァイスが飛ぶ。演奏じたいはまだまだ拙いものだったが、実に微笑ましい光景で、客席の親たちが子供をヴィデオ・カメラで追う。驚いたのはドラムス担当の黒人少年。まだ9歳なのに素晴らしいビートを叩きだす。山岸潤ちゃんが言う。「あの子はトニー・ホールの息子。ジガブーも真っ青やろ!凄いで」。いやはや目が点になったドラミングでした。この後、夕方4時からワイルド・マグノリアスがZulu Clubで演奏するから来ないか?と潤ちゃんに誘われた。初めはZulu Club?、そんなライヴ・ハウスあったっけかな?夕方から始まるのも珍しいな、こっちのライヴは夜10時始まりが相場なのにね。

Zulu1 Zulu2 Zulu3 会場に到着してようやく分かった。マグノリアスはZulu Social Aid & Pleasure Clubのパーティに呼ばれていたわけだ。こりゃ凄いと感動してそのパーティの輪の中に突入した。そこは会員の社交の場であり、音楽を聞き食べて呑む賑やかな空間だった。回りが全て黒人というのは今までにも経験したことがあるし、潤ちゃんも側に居たし特にビビることはなかったが、それにしても感動したのはご老人がかっこ良かったこと。日本の老人とは精気が違うのだ。

04202 マグノリアスの演奏は陽光眩い中庭で行われた。ボー・ドリスは大病を患ったこともあり痩せてはいたが、マイクを持てば「ヘイ・ナー」とシャウトしていたので安心した。ドラムスはジョン・クリアリーのバックでも叩いてるエディ・クリスマスだ。食べ物は無料、ビールは$1.5という安さ。なかなか貴重な体験となったZulu Partyでした。

04203 帰りにスーパーに寄ってビールを購入。アビータのアンバーを買おうと思ったらこんなのがありました。アンバーよりさらに濃いめの味。楽しいね、ニューオーリンズは。

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Ra-Men in New Orleans

Juneramen New Orleans在住の山岸潤史(以下、潤ちゃん)は料理がうまい。この地を訪ねたときに彼に会うと、メシ食いに来いと誘ってくれる。今回は、「ラーメン・スープ作ってな、すこし寝かせてあるんや。旨いでー」とのことで、これは食いたい!と潤ちゃんの家に押しかける。さすがじっくり手作りしたスープ、コクがあってまろやかな味だった。東京のグルメ・ラーメンに劣らずの味には驚いたなー。Papa Grows Funkのツアーでニューヨークや西海岸に出かけたときは、必ず日本食の食材を買い込んで帰ると言っていた。さすが!ギター雑誌で取材を受けたときも自宅キッチンの写真が掲載されていたっけ。ご馳走さまでした。

June_quint 今回のニューオーリンズ旅行ではPapa Grows Funk、Marva Wright、Wild Magnoliasでの演奏を堪能させてもらいました。ギター・スタイルが少し変わったなと感じたんだけど。それは押すばかりでなく、クリアーなトーンによる簡素なソロが目立ったからかも。バッキングのカッティングはいつもの通りシャープで素晴らしい。Jazz Fest.ではメイン会場であるAcura StageにPapa Grows Funkで登場。この会場、今回はスティヴィー・ワンダー、サンタナ、ビリー・ジョエル、ロバート・プラント&アリスン・クラウズ、シェリル・クロウなどが出演し、要は大物が登場するステージである。潤ちゃんはこのステージで演奏できることを喜んでいた。「ここに出られるということはクイント・デイヴィス(=Jazz Fest.のプロデューサー)に認められたということ」と、しみじみと話してくれた。

June なかなかいいT-Shirts着てるでしょ?New Orleans Music Guide Bookについても喜んでくれていた。潤ちゃん、毎度のことながらお世話になりました!!

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Jon Cleary

Jc1 Jc2 ニューオーリンズのジャズ・フェス・シーズンは、地元プレイヤーの新録CDの発売ラッシュとなる。ジョン・クリアリーは大好きなピアニストで常に熱聴してきたが、スタジオ録音は作りこみ過ぎという印象が強かった。彼のライヴで発散される懐の広いダイナミックなグルーヴを経験すると、これまでの作品が物足りなく感じられたものだ。ニューオーリンズに到着するやいなや、すぐにルイジアナ・ミュージック・ファクトリーを覗いた。先ずは2階のアナログを物色し、うーんイマイチかなと階下に降りてすぐに目に留まったのがこの新作だ。ジャケットにあるLIVEという文字が嬉しいではないか!

Img_1420  期待に違わぬ素晴らしいライヴ・アルバムだ。バック・バンドのアブソルートリー・モンスター・ジェントルメンの顔ぶれは、3年前に見たライヴではドラムスにレイモンド・ウェーバー、ベースはコーネル・ウィリアムス、ギターにトニー・ホールという陣容だった。本作では初期のメンバーだったギターのビッグDが戻り、ドラムスはエディ・クリスマスに交代している。今回ニューオーリンズで見たライヴもこのCDのメンバーで行われた。バンドの呼吸は見事というしかないもので、タイム感、メンバー間のリズムの会話、曲中の展開も起伏充分で凄いバンドである。ニューオーリンズ・クラシックを鋭くアレンジしたカバー曲とオリジナルがバランス良く並ぶ。変幻自在の指さばき、そして憂いあるヴォーカルがたまらん。嬉しいなー、このライヴ盤。言うことなしだ。バッファロー・レコードが取り扱うので日本でも入手できるでしょう。バッファローのサイトで試聴もできる!!

ジョンは93年に神戸のアーバン・リゾート・ジャズ・フェスで来日して素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたことがある。あれから15年、ジョンはさらにグルーヴィーな男になった。彼を日本に呼ぼうではないか、絶好調の彼をいま見なきゃ!

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Muscle Shoals Sound Studio

Muscle_shoals1 続いてはMuscle Shoals Sound Studio。69年にFameのリズム・セクションとして働いていた4人のスタジオ・ミュージシャン(デヴィッド・フッド、ロジャー・ホウキンズ、ジミー・ジョンスン、バリー・ベケット)が、金に汚いリック・ホールに愛想が尽き、独立して作ったスタジオだ(↓4月10日の項にその4人の写真を貼り付けてある)。ここで録られた作品も素晴らしいものが多く、ロック・ファンにもお馴染みだろう。ボズ・スキャッグスのファースト、ルルの"New Routes"など好きなアルバムばかり。ソウル系ではステイプルズ・シンガーのSTAX盤もここでの音だ。その他、このスタジオを訪れたミュージシャンはFame同様数え上げたらきりがない。Fameから直線距離でせいぜい1.5マイルほどの近所にある。到着初日、Fameを確認してから宿を決め、荷物を降ろして落ち着いたのだがまだ外が明るいのでMuscle Shoals Soundも捜しとこうと出かけた。そのときは6時過ぎでスタジオは無人だった。翌日、再度出かけたところNoelさんという管理されている方が中を見学させてくれた。この人はスタジオのHPも作っている。

Muscle_shoals2 これがスタジオ内部。ここでストーンズの"Wild Horses"が誕生したのか、と女房が感慨深くあたりを眺めていた。この雰囲気を何と言ったらよいか、壁や床に音が染み付いている、そんな色合いだった。このスタジオは85年にマラコに売られ、2005年には完全に活動を停止したと聞いていた。Noelさんにそのことを尋ねると、いや、いまでも録音仕事はしてるよ、と言っていた。どうなってるのかね? 隣接する倉庫に案内され、そこに置かれた膨大な機材に驚く。アトランティックのトム・ダウドが持ち込んだという8トラックのミキサーが鎮座していた。HPにも記載されているが、電話予約すればスタジオ内見学が可能である。因みに、3614 Jackson Highwayとあるので、車がビュンビュン走るところなんだろうなと予想していたが、前の通りは片側2車線の田舎道で車の往来も少なく長閑なところだった。

Quinvy1 Muscle Shoals Sound Studioから徒歩で数分のところにあったのがクイン・アイヴィが設立したQuinvy Studio。Fameのスタジオ・ミュージシャンを借りて録音したのがパーシー・スレッジだった。後にレーベルも興し、トニー・ボーダース、ビル・ブランドンなどのサザン・ソウルを生んだところ。やがてデヴィッド・ジョンスンがオーナーとなりBroadway Sound Studioと名を変えて運営されていたが、現在はクローズされて跡地には新たな建物があった。

Quinvy2 小雨混じりの中、その住所の前に佇んだ。録音の際はミュージシャンや関係者の車が並んでいたであろうBroadway St.に人影は無く、サザン・ソウルの栄華を感じさせるものはない。ひっそりとした空気の中、昔の面影を想い感慨に耽ったのであった。次回は、Alabama Music Hall Of FameなるMuseum見学の話をしよう。お楽しみに!

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Fame Recording Studio

Drive_usa_2 昨日、無事に帰国した。早くに寝たが時差ボケで朝4時30分に目覚めた。頭がボーッとしており、通常な感覚に戻るまで時間がかかりそう。ニューオーリンズでの17日間にかなりのライヴを見たがまだ整理できていない。早速陶守君が彼のblogで速報しているので、どんな様子だったかはそちらを覗いてみてね。ジャズ・フェス終了後、レンタカー(ディープ・サウス号)で南部を走った。アラバマのモントゴメリーで1泊。マスル・ショールズに2泊。最後はメンフィスに3泊。公民権運動の足跡を辿る旅でもあったが、そのことは後日に書こう。まずはマスル・ショールズから。

Muscle_shoals Muscle Shoals、Tuscumbia、Sheffield、テネシー川を渡ったFlorence。これらの地域を総称してShoalsとかMuscle Shoalsと呼ばれるらしい。何故アラバマ北西部のこんな地方都市(というか田舎だ)に行ったかというと、まあ俺のblog見てる人はすぐに分かるよね。サザン・ソウルの名作を生んだ録音スタジオがあり、まさにここは聖地なのだ。中心部を通るRt.43・72兼用の通りを北上し、Avalon Ave.との交差点を右折すると、すぐ左手にあっけなく現れたのがFame Studioだった。「あったー、Fameだっ!」と運転しながら叫んでしまった。

Fame1 Fame2 Fame3

その外観はロゴが昔の雰囲気と違うものの、今も営業を続けていることもあって辺りを圧倒する雰囲気があった。事務所に入ってみると開いてはいるのだが人の姿はなし。二階に人の気配があったが、緊張していたこともあってそのときは声をかけずにひとまず退散した。翌日も同様な状態だったが女房が満を持して「すんませーん」と声を張り上げ、事務所の女性にお願いしたところスタジオの内部に入れてもらうことができた。

Fame4_3 Fame5_2 #4は事務所脇の応接からスタジオに入る第一関門の扉。頭上にある"Through these doors walk the finest Musicians, Songwriters, Artists, and Producers in the World"という文字が眩いではないか。#5はスタジオのドア。#6がどーんと構える録音スタジオ。ミキシング・ルーム内Fame7_2部が#7である。ここで大好きなジミー・ヒューズFame6_3 の"Steal Away"が録音されたのか、と思うと感激・感動・感銘・感涙・興奮・高揚しまくって何が何だか分からん状態になってしまった。Fameで録音された数々の名曲をここでリスト・アップしても始まらんが、とにかく写真を見てみんなも感動して欲しい。山岸の潤ちゃんもツアーの途中で立ち寄ったという。そうだよね、みんな好きだもんね、ここで生まれた音は。そしてこの地での探索はQuinvy/Broadway Studio、Muscle Shoals Sound Studioと続いたのであった。次回もお楽しみに!

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Goin' Home

メンフィスの空港で帰りの飛行機を待っている。まあいろいろと英語でのコミュニケーション不足で笑える部分もあったが、トラブルなく23泊25日のUSツアーを終えようとしている。楽しかった、そして振り返ればあっという間に過ぎ去った日々。新たな出会いも多々あって貴重な思い出も多い。レコードは出物はないね。店頭で驚くブツに遭遇することは相当に難しい。

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Hello,Memphis

9日の朝8時半にマスルショールズを発ち、Route72Westをトイレ休憩だけで突っ走り最終の目的地メンフィスに着いたのは11時。その足で直接Stax Museumへ。気合いの入ったMuseumでした。しかし相変わらずBeal St.はBourbon St.同様に新宿歌舞伎町状態で歩くのが恥ずかしくなるほどの典型的な観光地だ。宿を決め、シャワーを浴びて冷たいビールを片手にこれを書いている。明日はさらにスタジオ巡りを続けるぞー!

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Muscle Shoals

幸運にも、FameとMuscle Shoals Sound両スタジオの中を見学することが出来た。感激!小さな地方都市なれど、音楽好きならではのよろこびに浸る。長年の夢が果たせたわけで来て本当に良かった。

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Sweet Home Alabama

6日の10amにニューオーリンズを発ち、I-10WestからI-65Northをひた走り(その距離320マイル)アラバマのモントゴメリーに夕方着いた。ここで一泊したところ。これからマスルショールズへ行くためにさらに230マイルほど走らなきゃ。レンタカーはシボレーのインパラ。これをディープ・サウス号と命名いたしました。今日も暑くなりそう。

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Jazz Fest. Final

期間中、大雨が降り驚いたが何とか持ち直して今日が最終日。印象に強く残ったのはやはり初めて見るアーティストたち。John PrineやRandy Newman、そしてRuthie FosterやRobert Plant & Alison Kraussなど。Sonny Landrethは新作の勢いがモロに出ていて好調そのもの。Art Nevilleのソロ・ライブのリズム・セクションには驚いた。詳細は帰国したら話します。そしてAaron NevilleのGospel Tentでの感動的なシーンなど数え上げたらきりがないほど充実したステージが続く。最終日のエンディングは当然ながら3年ぶりにFestivalに帰ってきたNeville Bros.で締めくくりたい。さて、そろそろ出かけようかな。

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夢のような日々

Jazz Fest.の後半が明日から始まる。こっちに来て素晴らしい日々がつづいている。サニー・ランドレスのインタビューしましたよ。ウィリアム・ベルのライブは一生の思い出になりそう。べティ・ハリスも強力。トラヴィス・ワマックやロイ・ヘッドをこの目で見ることが出来るなんて!興奮さめやらずの毎日。素晴らしい書き手、ピーター・ギュラルニック氏にも会えた。すげーとしか言いようがない毎日。これだけ充実した旅行はない。写真も山ほどとったので帰国したらアップしますね。

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