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Parchman Farm

たまには好きなレコードの話でも。

Jmec "Parchman Farm"を最初に聞いたのはJohn MayallのLPだった。ヘヴィなブルースが並ぶ中、変テコな曲だなと感じたのを覚えている。69年発売の日本盤には糸居五郎氏の解説があり、「フォーク・ブルースの逸材モーズ・アリソンが作曲した」とある。今読むと笑える箇所もあるが、69年の暮れに入手した俺にとって初めての洋楽LPがこの盤だったので、モーズ・アリソンの名だけはその後も記憶に残っていた。

Mose1 モーズ・アリソン版の"Parchman Farm"を耳にしたのはいつだったか記憶にないが、その変テコだった曲がその後病みつきになるのだから面白い。その後もPrestige、Columbia、AtlanticなどモーズのLPやCDを見かけたら買うようにしてきた。もちろんオリジナルLPで揃えたいのだがソロ・デビューしたPrestigeでの初期の作品は価格も高いし、盤そのものも珍しくなっているみたい。

60年代初期にはColumbia、Epic、Atlanticでも作品を残している。基本的にはMose3 モーズのピアノとヴォーカルにベース、ドラムスが付く、所謂ピアノ・トリオでアルバムごとに印象が大きく異なることはない。何故この男に魅かれるかというと、強烈にブルースしてるから。ヴォーカルの感触は、洒脱な、粋な、というコピーが似合うソフトな雰囲気。鼻唄、ブルース小唄みたいなニュアンスがあって間違ってもシャウトすることはなく、ブルースで言う黒い感覚はない。でも、淡々と歌うフレーズの端々から湿り気ある底なしのブルース感が漂う。うーん、モーズのプレイを言葉にするのは難しいが、表面的にはさらりとしてるがMose2_1 Mose4_3 Mose5_3 中身はむちゃくちゃにエモーショナル、といったところで しょうかね。モーズの信奉者としてベン・シドランとか、ヴァン・モリソ ン、ジョージィ・フェイムらの名前が挙がる。後の二人は一緒にアルバム作っちゃったほどだ。

で、モーズのオリジナル・アルバムはMONO盤が良い。トリオが塊となるさまはMONOが良い。

Parchman 通称Parchman Farm。正式にはMississippi State Pententiary、州刑務所だ。デルタ・ブルースの唄にも登場するこの施設にデルタ・ブルースマンのブッカ・ホワイトが収監されていた、ブッカ本人が"Parchman Farm Blues"として後に録音を残した、Lomax親子がワーク・ソングの採集で訪れた、などなどブルース・ファンには馴染み深い場所だろう。数年前にミシシッピを訪ねたときにParchman Farmを通りかかった。Memphisから61号線を下り、Clarksdaleから41号線へ入る。そしてTutwilerから41号線のWestに入り暫く走ると右側に現れる。

モーズ・アリソンはミシシッピ出身だ。

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コメント

ジョン・メイオールも選曲のセンスがよろしいですね。
モーズ・アリスンの『PARCHMAN FARM』はシングル盤でほしい曲のひとつです。
ところで、Mississippi State Pententiary には入らなかったんですか?
せっかく近くまで行かれたのに。もったいない。

投稿: t-42 | 2007年7月 9日 (月) 14時04分

>t-42さん
 正門で写真撮るのも大変だったのですよ。左に映っている建物の中から守衛が睨んでいて、車を止めて「写真取れっ!!よし、さー行くぞ」状態でした。次回は罪を犯して中に入れば、と考えています。サム・クックばりのChain Gangになれるでしょーかね?

投稿: booney | 2007年7月 9日 (月) 23時17分

マイド! 依頼していただいた原稿を三分の二くらい
昨日書きましたので 少しご安心くださいませ>boonyさま
私もモーズアリソン好きで 6〜7枚LPを集めていますが
まだまだありそうですね
で内容は”どれも同じ”(笑)
むろん良いことです!

投稿: 小尾 | 2007年7月11日 (水) 09時42分

>obinさん
 さすが仕事が早い!よろしくお願いします。
"どれも同じ"なモーズをDJ会で特集として延々と回すのはどうか。お客さんは帰っちゃうかね。

投稿: booney | 2007年7月11日 (水) 12時45分

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