« Fillmore West | トップページ | bogalusa インストア・ライヴ »

還暦リサイタル

Enken1 昨夜は渋谷AXにて遠藤賢司の「還暦リサイタル」を見た。積極的にチケットを購入したわけではなく、前売りが余っている、ゲストに細野晴臣(b)、鈴木茂(g)、林立夫(ds)がバックを付ける、との話にこれは見なきゃと会場に駆けつけた。実際、エンケンの歌はまともに聞いたことがなく、その昔にミュージック・マガジンで取上げられた記事を読んだことがある程度だった。さだまさしとか、かぐや姫のような音楽ではない(ファンの人、ごめんなさい)というイメージは持っていたものの、俺の嫌いなメソメソして貧乏臭いやつだったらヤバイかも、なんて不安も心の片隅にはあった。会場は還暦祝いをしようと集った熱狂的なファンで埋まっていて、「エンケン聞いたことないす」というのは俺だけだったかも知れない。

Enken2 一部はアコギやエレキをかき鳴らしながらの弾き語り。お香を焚いて、琵琶法師のように座り込み、いきなり激しく弦をかき鳴らし始める。そして吼える。たまげた。自分の歌と格闘している、この男は。ひとりK-1てなかんじ。でも観客の心を掴むしたたかなショウマン・シップも感じ取れる。絶叫した後に囁くことも忘れていない。みるみる自分が魅き込まれていくのが分かる。ギター、ハーモニカ、歌、ドラムスのワンマン・バンド・スタイルまで披露した。途中休憩が入るまでの1時間45分、いやータフでパワフルな弾き語りだった。こりゃ面白い!

二部の最初も弾き語り。合間のトークも朴訥で楽しい。「エンケーン!」という黄色い声に「あいよっ!」と応える。そしていよいよバック・バンドの登場となった。細野、鈴木、林のリズム隊が加わると、それまでのワンパクでやんちゃなステージがあっという間にまーるくゆったりとした空気に染まっていく。うーん、林立夫のドラムスがナマで見れるとは。鈴木茂のギターもトーンは鋭いし、センスいいなー。歌心あるバッキングというのはこのことだ。バンド間のトークも無茶苦茶面白い。月光仮面の撮影現場話、昔あれ聞いた、これ聞いたという単なる音楽ファンとしての想い出話など。フランキー・レイン、バッファロー・スプリングフィールド、ニール・ヤングなんて名前がステージ上で飛び交う。何十年ぶりかの細野、鈴木らとの共演をエンケン自身が一番楽しんだのではないだろうか。

アンコールの後、エンケンはアコギ一本、体一つのアンプラグド状態で2階から1階までシャウトして廻り、3時間に及ぶリサイタルの幕を閉じた。うーん、さすがのエンタテイナー、楽しませてもらいました。

|

« Fillmore West | トップページ | bogalusa インストア・ライヴ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« Fillmore West | トップページ | bogalusa インストア・ライヴ »